ウィルコム Windowsスマートフォン『W-ZERO3』のあれこれ

 発表会場からポストしておきながら、やりっ放しで申し訳ありませんでした。会場ではあまりにも脳内祭り状態で...月火の発表会だとフォローもできるんだけど、木曜に発表会場に出かけてしまうといろいろとリカバリしなければならないことも多くて...それに日曜は日曜で21年に1回の特別な菊花賞デーだったし。丸一日マッタリと菊花賞デー気分でした。というわけで、W-ZERO3に関するあれこれの続きは遅ればせながら週明けの本日から。

 まずはじめに触れておきたいのは、今回の発表において、ウィルコム、シャープ、マイクロソフトの3社は、W-ZERO3のことを一言も「PDA」とは呼んでいない点。発表会に参加した人は資料一式を、参加していない人はW-ZERO3のウェブサイトを見て欲しい。どこにも「W-ZERO3」が「PDA」という記載はないはずだ。「PDA風の」とか「ザウルスの後継PDA」といった表現は、マスコミ各社がW-ZERO3のことをわかりやすく伝えるための表現として使っているだけである。

 もちろん、一見してW-ZERO3を開発しているのはザウルスの部隊だろうし、搭載されているOSも「Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版」というように、Smartphone向けではなくPDA向けである。それでも彼らはPDAという言葉を使っていない。ここに、W-ZERO3を展開するにあたり、ウィルコムを含めた3社の決意が込められているのではないだろうか。

 クリエやLinuxザウルス、GenioなどのWindows Mobile等の既存PDAは、既に日本国内では事業として成り立たなくなって久しい。日本人というものは負け組に対して追い打ちをかけるのを好む民族性があるらしく、それがまだ十分役に立っている分野が存在するにもかかわらず「まったくダメ」というレッテルを貼りたがる。まぁ、これについては一部のマスコミ関係者が悪く、また、マスコミを鵜呑みにしやすい人がいかに多いかということなのだが...

 だからこそ、彼らはW-ZERO3を「PDA」というカテゴリの製品として扱うのではなく、ケータイとPCの中間に位置する「第3のコミュニケーションツール」と表現しているのではないか。W-ZERO3というネーミングにもその願いは込められていて、新しいコミュニケーションツールを「ゼロ(ZERO)」から作っていきたい、そういう思いもあるのではないか。

 しかし、これって今までPDAを使ってきた人、関わってきた人にとっては、なかなかに微妙な話なわけだが、私は彼らの意志を尊重して頭を切り換えて行きたいと思う。W-ZERO3はWindowsスマートフォン、そして、これからケータイ分野に食い込んでいく新しい携帯機器の第一歩だと。そして、W-ZERO3に関わるにあたり、業界全体で「PDAなら何でもできる」そんなノリで結局は「PDA」というものがいったい何者なのか曖昧にし、ダメにしてしまった反省はしなければならないとも思っている。こういうのは人それぞれだとも思うが、今度こそ大丈夫だと思っていた既存PDAの興隆-没落を経験して、こんなにも悲しい話はもう懲り懲りだと思っているから。

2005 10 24 [携帯電話・PHS] | 固定リンク

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