無線LAN倶楽部のユーザ数『約5000人』が示す意味

 昨日アナウンスされた、NTT系 無線LANサービスのアクセスポイント共有化の話。これに関連して多数のニュースが書かれているが、この中で私にとっては衝撃的な内容が1つあった。それは、

NTTグループ、無線LANを一部統合「無線LAN倶楽部」は終了(ITmedia

に掲載されていた各サービスのアクセスポイント数とユーザ数のデータである。この記事によれば、無線LAN倶楽部のユーザ数は、わずかに5000人しかいないとのことだ。

 無線LAN倶楽部は、首都圏の私鉄のターミナル駅を中心にアクセスポイントを設置し、ローミング提携したモバイルポイントもJRの駅が主なエリアである。共用型では、東京メトロのほぼ全駅と都営地下鉄の一部を網羅。つまり、提供されているエリアの大部分は座って使える場所ではなく、基本的にPDA等のモバイル端末でのアクセスを想定している。いや、もちろんベンチに座れればノートパソコンを広げることはできるし、人によっては立ったままノートパソコンを操作できるという人もいるかもしれない。しかし、それは『私』も含めて極わずかな人だけだろう。

 つまり、現在の状況で無線LANサービスを考えたとき、『駅』という非常に重要なポイントを中心にアクセスポイントを設置しても、ユーザ数はそんなに期待できないのかもしれない。そして、残念ながらPDAを使ってアクセスする人は、現状こんなにも少ない、あるいは、少なくなってしまったということを端的に表しているのだと思う。

 無線LAN倶楽部でこんな感じでは、恐らく建物内ではよほど恵まれた場所(アクセスポイント近傍の建物窓側とか)でないと使い物にならないであろう、D-cubicなんかも前途多難なような気がしてきた。D-cubicについては、サービスが正式にスタートする10月までに、まだ隠し球(自前で立ったままでも使える魅力的なモバイル端末を用意するとか)があるような気もするので何ともいえないが...屋外でも(立ったまま)ノートパソコンで使ってもらえると本気で思っているなら、無線LAN倶楽部の二の舞になりかねないだろう。

 なお、蛇足だが、この記事では無線LAN倶楽部のエリアは『約1200カ所』とあるが、実際はそんなにない。手元のデータによれば、自前設置の私鉄駅とその周辺エリアで109カ所、東京メトロが164駅、都営地下鉄が19駅、ローミング先のBizPortalが12カ所、同じくモバイルポイントの自前設置が107カ所、モバイルポイントユーザが利用できるエキLANスポットが19駅。つまり、合計しても430カ所でしかない。もっとも、実際に駅には複数のアクセスポイントが設置されているので、それをカウントしているのかもしれないが...

2005 07 13 [無線乱斬] | 固定リンク

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