D-cubicの第一印象的感想

 当初の予定通り、本日、ライブドアが公衆無線LANサービス『D-cubic』の事業説明会を開催しました。

 もうちょっと変化球を交えてくるのかと思っていたんだけど、私が想定した範囲の中ではもっとも直球勝負的な内容だったという感じです。

 無線LANサービスがスタートする2005年10月の時点で提供されるのは、山手線の円内(約63平方キロメートル)の約8割のエリアで、約2200台のアクセスポイントでカバーするという。設置されるのが無指向性のアンテナを装備したアクセスポイントであると仮定すると、1台がカバーするのは、ざっとだが半径86メートルの範囲という計算になる。アクセスポイントはAtheros Communicationsのチップを搭載したアイコム製とのことで、距離延長技術の『eXtended Range』とも相まって、1台のアクセスポイントでカバーするエリアとしては、そう悪い数字ではないでしょう。

 あとは、隣り合ったアクセスポイントのちょうど中間地点になってしまった場所での屋内への『電波の入りの良さ』とか(窓際でなければ使えないという話では、ドコモPHS・@FreeDの二の舞だしね)、アクセスポイント間移動時のIPアドレスをどうするか?(シームレス~でしたっけ?)とか、すでに無線LANを導入している家庭/企業が使っているチャンネルとの干渉問題など、いくつか気になる点はありますが...

 惜しむらくは、このサービス、まだPDAが元気な時に出てきてほしかったということですね。今回の無線LANサービスがあくまで屋外を基本にしたサービスである以上、立ったままでは使いづらいパソコンではなく、明らかに非パソコンなモバイル端末が主役でしょう。このレベルのサービスであれば、確かに『PDAと無線LANサービス、鶏が先か卵が先か』の鶏になることはできるでしょう。しかし、ここまでPDA的なモバイル端末市場が萎んでしまっている現状では、卵が産まれるまでに相当な時間を待たなければならないかもしれませんね。

 開発が継続しているシャープ・Linuxザウルスなどは、無線LANを内蔵した新機種を今冬に発売という迅速さも期待できるけど、開発をやめてしまったソニーや東芝がすぐに復帰できるはずがない。あ、いや、ソニーの場合はPSPがあるか...(^-^;)

 あとは、hpの再投入や台湾勢の新規参入に期待したいところです。

2005 06 15 [無線乱斬] | 固定リンク

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受信: Jun 15, 2005 9:53:02 PM

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受信: Jun 16, 2005 2:03:06 AM

コメント

 で、このD-cubicですが、ITProによると鷹山のVNOのようですね・・・・。
(http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20050617/162932/)

 となると、次に個人的に気になるのが関西事業者なんですが、なんとなくk-optiがVNOをおっぱじめるような予感がかなり・・・・。

投稿者: つかなな (Jun 18, 2005 10:37:31 AM)

つかななさん、どうも。
パワードコム絡みとのことでしたから、やはりなという感じです。東京近県はWiMAXでカバーだとすれば、時期的にも悪くはないですね。ただ、

> この際にWiMAX(当初採用規格はIEEE 802.16-2004)を使うとしている。ただし,末端まですべてがWiMAXではなく,IEEE 802.11系の規格を採用する無線LAN APをWiMAX親局に対する子局として設置する。

とすると、利用者の利便性は確保されるけど、設備投資は結構かかりそうですね~。

しかし、VNOするなら、既存の無線LAN事業者も当然乗せてもらえるのかな? D-cubicが山手線内8割カバーといっても、パソコンを座って使える店の中とかじゃ、APに近い場所でないと運が良くても窓側でしか使えないでしょうし、立ったまま屋外で使えるクライアントは、PDA市場がこんな状態ですからね~。

それよか、既存の無線LAN事業者が、屋外でも使えるプラスαエリアとしてローミングさせてもらう方が、近々の需要としては高いように思います。プラス3~500円で同じIDでD-cubicエリアを使えるようになるとか。

#屋外型は、Bitstand、Genuine、みあこねっと、そしてホットスポットの屋外エリアなど、どれも個人的には満足いかなかった経験がありますからね。面で、あるいは、線でカバーというより、APの在処が一目でわかる用にしてもらった方が、実際に使うときにはなにかと便利かなと...(笑)

投稿者: しげ (Jun 20, 2005 2:58:49 PM)

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