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無線LANスポットとiTunesのライブラリ共有

 モバイル通信でも無線LANスポットでも、メールとウェブ閲覧しかやっていない人にとっては、無線LANスポットは通信速度こそ速いが場所が少なく限られる、その割に有料サービスは割高! そういうイメージを持っている人は少なくないはず。

 しかし、無線LANスポットでは広い帯域を比較的安価に利用できるという利点がある。これが現状では決定的なメリットと言えるのだが、じゃぁ、無線LANスポットでメールとウェブ閲覧以外に何をしているのか? 私が日常レベルで使っているのはいくつかあるのだけど、その中でも多少は共感を呼びそうな(^^;)利用法の1つ「自宅パソコンのiTunesライブラリの共有」を紹介したい。

 今さら語ることもないが、iTunesアップルが無料で提供しているパソコン用デジタルプレイヤーソフトで、CDリッピング、MP3/AACファイルへの変換、iPodシリーズとの同期などデジタル音楽系の統合ソフトである。Mac OS用だけでなく、Windows用もあるので、無料のリッピングソフトとして使っている人も多いのではないだろうか。
 iTunesにはLAN内に限定した音楽ライブラリのネットワーク共有機能があり、1台のパソコンにデータを入れておけば、例えば家庭内や学内のLAN上の他のパソコンでもその音楽ライブラリにアクセスして楽曲を再生することができる。ただ、共有できるのは先に述べたように「LAN内」(同一サブネット)に限られるので、通常は外出先から学内や自宅にアクセスしてiTunesライブラリを共有したりといったことはできない。

 そこで登場するのがVPNなわけだが、今回使うのはPPTPとかIPSecとかではなく、無料で使えるSoftEtherを使う(というか、PPTPではiTunesのライブラリ共有はできない)。楽曲データがたっぷり保存されたパソコンにSoftEtherの仮想ハブと仮想LANカードを、無線LANスポットからアクセスするノートパソコンに仮想LANカードをそれぞれインストールし、双方のパソコンを仮想ハブに接続すれば、無線LANスポットからでも自宅のiTunesライブラリにアクセスして音楽を楽しめる。

 まぁ、この方法は何も無線LANスポットに限った話ではなく、出張先で宿泊したホテルの部屋がLANに対応していれば使える技だし、友人宅で自宅のライブラリを紹介するようなときにも使える。同じようにSoftEtherを使えば、iTunesの音楽共有だけでなく、例えばDIXIMのようなDLNA準拠のネットワーク対応サーバ/クライアントにも応用できるはずである(実際にやっている人もいるようだが..)。

 まぁ、MP3程度の帯域なら1Mbpsくらい出るスポットならそう問題もないが、数MbpsクラスのMPEG2ファイルをそのまま再生するのは、クオリティ的にも他のスポット利用者の迷惑にもなりかねないので、現実的ではないのだが...まぁ、この方法を利用したビデオの再生については、DivXの録画・再生環境を用意するか、MPEG2→MPEG4(できればPSPと共用できるタイプで)のトランスコード環境が充実してくるまで待ちかなと思う。

 もちろん、外で音楽を楽しむだけなら、iPodのような携帯型プレイヤーを携帯すれば良いわけで、この手法がその代わりになるとは思わない。また、ライブラリ自体をノートパソコンに入れておけばこんなことはしなくても音楽が再生できるという話もある(まぁ、これについては、2.5inch HDDを搭載したノートより3.5inch HDDを搭載したデスクトップ型の方が容量的に有利だし、ライブラリは一元化したいという話もある。また、携帯性重視で1スピンドルマシンを使っているユーザから言わせてもらえば、CDリッピングのたびに光学ドライブを接続する手間もあるので...とちょっと反論もできるが(^-^;)。

 だけどまぁ、帯域が広ければモバイル通信にはない、こういう使い方もできるっていうわけで。

2005 05 05 [無線乱斬] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック